プロフィール

【山行データ】
H27.9.5 晴
トシ(ソロ)
笊ヶ岳(ざるがたけ)2629m、布引山(ぬのびきやま)2484m
南アルプス、日本二百名山、静岡百山、山梨百名山
CT 11時間30分(休憩時間含まず)
4:15老平駐車場→5:40タケ沢吊橋→6:15広河原6:25→7:00山ノ神7:05→8:00 4本桧の肩→8:50桧横手山8:55→10:30布引山10:40→11:30笊ヶ岳12:10→13:00布引山→14:00桧横手山→14:35 4本桧の肩→14:55山ノ神→15:20広河原15:30→16:25タケ沢吊橋→17:15老平駐車場


9/5、 南アの笊ヶ岳まで行ってきました。

このお山、ずっといろんな山々から眺めてきましたが、ずっと疎遠してたところがあります。 
それは南アの日帰りな可能な山としては、甲斐駒黒戸尾根と大無間山に並んで難関といわれているからです。
それだけあって、南ア好きな僕としては、1つの憧れの山でもありました。

なぜ難関かって??

1.地図のCTでは16時間から17時間。
早朝出発夕方下山としても、歩行時間12時間以内で収めたいところ。

2.標高差がある
スタート地点の老平がだいたい500mで山頂が2629m。なので単純計算しても約2100mあります。
そのためある程度の体力は必要。

3.長い×2樹林帯の急登
南アは森林限界が高いため、2500mくらいまで森の中です。
景色がないので精神的に辛い人も??

4.途中に渡渉やガレ場がある。
広河原までに危険ポイントがあります。
日があるうちにここは越えなければなりません。

5.登り始めたら水場、小屋がない
広河原から登りが始まりますが、そこから山頂までは水場も小屋もないです。
山で水は宝、多めに持って行かないと後悔しますよ。

こんな感じでしょうか。

もちろんテン泊で登ることもできるけど、この長い急登をでかザックを背負うのはかなり辛そう^^;
なので、頑張って日帰りする人が多いようです。
もしテン泊するようなら、特に指定地ってわけではないので、自己責任のうえ環境に配慮が必要かなって思います。

ポイントとしては、事前に体力に合わせたCTを決めておき、もし決めた時間に到達できたいようであれば下山したほうがいいかもしれません。

と、ちょっといろいろ大変なことをずらずら書きましたが、早朝出発で十分日帰りは可能なではあります。

でもそれくらいの覚悟を持っていかないと大変なのは間違いありません。
もちろん登山計画書も忘れずにね!!

そんなわけで、これらを踏まえた上で、大無間山ぶりのハードな日帰り登山の始まりです。 
これでこの夏の宿題が片付いた感じかな~^^

僕の家から高速と52号を走り、ここ早川町まできました。
この早川町は日本で1番人口が少ない町として知られていますが、でも町のバックには壮大な南アルプスを抱えている自然豊かな町です。

そんな町の雨畑の集落から少し上っていくと老平駐車場に到着します。



 この案内板を右に進みます。
 


 (帰路に撮影↑)
数分で駐車場。10台くらいは置けそうでしょうか。
2時半頃に着きましたが僕が1番でした。
最終的にこの日は5台くらいだったようです。 

さてと、まだ真っ暗!!ヘッデン装着してスタートします。
 


 (帰路に撮影↑)
駐車場からちょっと歩くとゲートがあります。
右の黄色い箱が登山届を入れるポストとなっています。
遭難の多い山でもあるので必ず提出しましょう。
 

 
(帰路に撮影↑) 
なんじゃこりゃ、変わったトンネルが出現しました~↑
これね、数年前に一部が崩れちゃったみたいで、その後コンクリートで固めたらしいです。 
 


(帰路に撮影↑)
 しばらくは沢沿いの林道を歩き。
まだ真っ暗なので結構怖いですね^^;
ちなみにここは右です。
このコースは川の渡渉ポイントがあるため、間違って左に下ってしまう人もいますが、ここからしばらくは緩やかな登りです。
 


(帰路に撮影↑)
 林道終点。
左の山道から登っていきます。
ここからが本格的な登山道となりますよー。
 


(帰路に撮影↑) 
お茶畑の横を歩いていくと、その先に廃屋が見えてきます。
こんな風に通過ポイントは事前に調べておきたほうがいいです。



タケ沢吊橋↑
思ったより揺れるな~。
グループの場合、1人ずつ渡ったほうが賢明です^^

やっとこの辺りから明るくなってきましたよー。



この鉄橋は渡れません。
完全にイってしまってます(><)
この登山道、結構こういうところがありまっす。
ここは下へ降りて、先に架けられているハシゴで渡りましょう。



えっ?ここ通るの?
しかも横は崖かよー。
こりゃ天然シャワーに濡れるしかない^^;
足元も滑るので注意!!



ここが最大の難所。
ちょっと前まで"崩壊しそう"だったらしい場所ですが、もう完全に"崩壊してる"って感じでした。
数日前の悪天候の影響でさらに崩れてしまったとか(><)
ですので、上のかなり細いところを伝っていくか、ガレ場をロープで下って登り返すかしかないかと思います。
どちらにしても滑って下にでも落ちたら大変なことにw(゚o゚*)w

ここは明るいうちに渡る必要がありますので、帰りもここまでたどり着けないヤバイと思います。



難所を越えてようやく一安心。
しばらく渓谷沿いを歩いていく・・・



広河原に到着します。
ここが渡渉ポイント↑
その日の状況によって水量が違い、うまく飛び石が見つかれば靴を脱がずに渡ることもできるようだけど、この日は水量が多く流れるスピードもなかなか速い。
もしもがあったらシャレにならないので、ここは面倒くさくても靴を脱いで渡ります。
それにしてもすっごく冷たーい。
ここも気をつけないと危険です。

前を歩くソロの女性は茨城から登りにきたそう。
すでに百名山は完登で、今は200名山でもやってるのかな??
この山は難しくて誰も付き合ってくれないから、1人で来ちゃったって言ってましたね。
でもこの方、さすがに25年のベテランさんだけあって、いろんなことを知っててしかも健脚。
ただものではないと感じましたw
ウカウカしてたら、僕が負けてしまいまっす。

近くにはテントを張れそうなスペースもありました。



さぁ、広河原から先は急登地獄ですよー。
気合いは十分でしょうか??笑
ここから次のポイント山ノ神までは九十九折りの山道が続きます。
やっぱり僕は序盤に弱いです。
ある程度登りに足が馴染んでくれば大丈夫なのですが、最初はノロノロ歩きって感じ。



登り出しは疲れますね~。
でもキノコ家族に癒されて↑
足元の景色を楽しみながら歩き続けます。
 


山ノ神に着きました。
神っていうからには拝んでおかなきゃですね^^
「今日も山頂で絶景が見れますように、そして無事下山できますように」←結構欲張り??笑



 さらに足を進めると、ようやく景色が見れました。
とはいっても、特にパッとする山が見えるわけではなく、これを最後に稜線に出るまではこれといった景色はありません。
 


さらに高度を上げていくと、なぜか古いウインチやワイヤーが散乱してます。
ここもヤマレコに載ってたっけ。
ってことは道も問題なしw



明るい樹林帯をひたすら歩き続けます。



この辺りは倒れ木が多かったなー。
それにしても辛い登り、どこまで続くんだろう~って叫びたくなりますよw
 


ブナや針葉樹に囲まれながら、それでもかそれでもかってくらい登ってきます。
でもようやく足が登りに慣れてきた感じで、ちょっとだけCTに余裕が出てきたような気がします。



桧横手山(2021m)に到着。
やっと2000m越えだ!!
って、えっ?これが山頂?
とても地味なピーク。
しかも平坦で山頂って感じではないです。
標識がなきゃ素通りしてるところだわ~。
でも近くにテントが張れそうな場所があります。
ここで小休憩しちゃおうかな^^



ここから布引山まではまだまだ急登です。
というか広河原からず~っとだよ(><)



でも長い樹林帯、僕はもう慣れてきました(笑)
南アの宿命なのですw
日帰りでザックが軽い分、これが救いかな。
テン泊装備でここを登るなら、日帰りで軽装備で頑張って行きたいところ。



途中、ちょっとガスってて、こりゃ今日はダメだ~って思ったんです。
でもここまで登ってきたわけで・・・
とりあえず山頂を目指そうと決めたました。

そんな心が病んできた頃、きれいな花々が目を楽しませてくれました↓



キオン↑
南アではよく見かけます。



この花、何て言ったっけ??
うーん、まだまだ花の勉強が足りないや^^; 



ようやく展望の開けた尾根に出てきました(^0^)/
おっ、下のほうはガスり気味だったけど、上のほうは晴れてる~やったぁ!!
これで長かった急登りからもおさらばできまっすw



これが布引崩れですね。
南アの展望は見えて当たり前だと思ってたので、このガレ場がどんな感じなんだろうってし興味がありました。
そんなガレ場の上を歩いて行きます。



トリカブトの群集↑
一面がこの花が彩っていてきれいだったなー。
布引山まではほんといろんな花が咲いてて、正直、あまり花が咲いてるっていうイメージがなかった山なのでちょっと意外でしたね^^



タカネコンギク↑
この花もきれいで、足元を止めて見入ってしまいましたね。
この山はあまり写真を撮ってると時間のロスになってしまうため、あまりのんびりはしてられないけど、それでも稜線歩きくらいまったりできたかなって思います。



おっ、でっかい岩↑
青空に突き出てる感じがかっこいい。
こういうの好きだなー。
ってことで今回の表紙にされてもらいましたよ。



このガレ場を登っていくと・・・
 


ここからは聖岳がよーく見えるんですよー。
わぁ~おれ山がこんなに近くに!!!
うれしいですね。



ここからは迫力のある布引崩れも見えるんです。



下を覗いてみると、こんな感じに結構スリルが味わえますよ。



ガレ場から山頂まではすぐそこです。
稜線上は特に危険個所はないので、自分のペースで歩けば大丈夫でした。



布引山(2484m)に到着しました。
ようやく山頂っぽいとこに辿り着きましたw
何だろう、もうこの時点で十分な達成感。



この布引山山頂は木々に囲まれているため眺望がないけど、ちょっと離れたところに出ると南アがよーく見えます。
青空に標柱、これもなかなかいいw



三角点&キノコのコラボ(笑)
もちろんタッチも忘れずに。



ちょっと離れたところに、ここもテント張れそうだ。
そんな跡を発見↑
もしテン泊で朝の天気が良ければ、きれいな富士山と南アが見れるだろうな。



さぁ、ここで満足しているわけにはいけません。
ここから笊ヶ岳までは1時間くらい。
のんびりするのは笊まで行ってからにしよーっと。



布引山からちょっとだけ下ります。
途中、後ろから誰かが来るって思ったらトレランの方でした。
って、この山をトレラン??マジですか~。



笊ヶ岳にガスが~( ̄□||||!!
おれが山頂に行くまでは晴れていてくれ~。



2410m地点。
ここがちょうど笊ヶ岳と布引山の半分くらい。



鞍部まで下りると、ここからは今度は笊に向けて登りの始まりです。
大きなアップダウンがあるというとこの区間くらいなので、これくらいならまだいけるw



2500mくらいあっても、こんな木々で囲まれてるとは~さすがは南アルプスっていったところでしょうか。



よし!最後の登り、先にはハイマツが見えてきました。
ってことは、そろそろ山頂な予感。



やったぞ~笊ヶ岳(2629m)。
バックにはもちろん聖岳↑
ちなみにこの標柱は静岡県のものです。

ガスのおかげで富士山側の展望はナッシングでしたが、大好きな南ア方面は景色が開けていてよかったなー。
ちょっと前に登頂した赤石岳、荒川岳も見れちゃって、何て贅沢なんだろう。



見てくださーい。
聖岳、赤石岳、荒川岳↑
この南ア南部の3人兄弟が見れちゃいまっす。



聖岳↑
ここから見るとこんな山容をしてるんだな。
日本で最南端の3000m峰。
うん、また行きたいなー。



赤石岳↑
南アルプスは赤石山脈っていうだけあって、その名に恥じない山だと思います。
今度登る機会があったら、小渋川方面から赤石岳オンリーでトライしてみたいところ。



荒川岳↑
この山々から見る景色は最高でした~。
こちらもいつか三伏峠から縦走してみたいw



塩見岳↑
こちらも今年日帰りで登ったお山。
最後の岩場はなかなかなもんでした。
でも難易度的には大無間や笊のほうが上かなって感じました。



赤石ダムが見えますね~。
このダムは畑薙ダムのように簡単には行けないので、こうやって山の上から見るほうがいいかも??
山に囲まれたダムだけあって、エメラルドグリーンの輝きです。



そんな南ア南部の山を楽しんでたら、さっき広河原でお会いしたソロの女性がやってきました。
そして、ちゃっかり写真を撮っていただきました^^
静岡、山梨は高い山がたくさんあっていいですね~って言ってました。
こうやって遠くから南アの、しかもこの山にソロで訪れる人って、それなりの肝が据わってる人が多いので、話してて"山に詳しい”って印象を受けましたね。
さすがだなーって思います。

ここで大休憩。
のんびり景色を眺めながらまったり過ごし、もっと×2山頂にいたかったけどここでさようならです。

12:10に下山開始
ピストンなので来た道を戻ります。
この時点で登山計画通りなので、帰り道もいつも通りのスピードで下れば大丈夫そう。



あれ、布引山もガスってきた~急げ~(笑)

下山も長い下りに、広河原での渡渉と崩落地に苦戦(。>0<。)
崩落地では滑って死ぬかと思ったわ~って、ほんとヒヤヒヤさせられました。
そんな感じで今回も反省点あり^^;

やっぱり笊ヶ岳はストイックでシンドイ山です。
それだけにこういう山行が嫌いな人は嫌いだと思います。
それは僕もよーくわかりますw
でも疲れた分だけ充実感もあって、僕は嫌いじゃないかなー。
良いトレーニングになるし、これはこれで楽しかったりヽ(=´▽`=)ノ

そんなわけで、今回も明るいうちに無事下山。
山神様ありがとうございましたm(_ _)m
次の山旅も頼みますよ~(←神様に向かって図々しいやつ)笑



帰りはヴィラ雨畑という温泉施設に立ち寄り。
露天こそはないものの、まだ改装して間もないらしく、とてもきれいな温泉でした~。

これでまたステップアップ??
やっぱり今年のうちに登っておいて後悔なし。

とりあえずこれで今年の夏山の目標達成です。

トシ